旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ぽわぽわの虫

しばらく前、アラカシの葉裏にこんなものが。

f:id:insectmoth:20170104203845j:plain2014.9.21

最初、アゲハモドキの幼虫か?と思ったが、
ミズキを食べるものがアラカシにいるわけがない。

よく見ると、ヒメカゲロウ類の幼虫に挟み撃ちにされている。
ヒメカゲロウがいるのなら、アブラムシ系?
右下のはヒメカゲロウの脱皮殻?
長らく居着かれているらしい。

そっと撫でてみると、ぽわぽわが取れて本体が見えた。

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脚が見えるようだし、カイガラムシでは無さそう。でも、
アブラムシによくある角状管(甘露を出すところ)が見あたらない。


こう言うのは以前にも見た。

f:id:insectmoth:20170104203932j:plain2009.9.23 これもアラカシ。

写真には撮っていたが、このときも採集とかはしていないので謎のまま。


似たようなのはないかと、画像フォルダを漁ったら、
ススキに付いていたものがあった。

f:id:insectmoth:20170104203947j:plain

2008.10.12


拡大

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有翅虫が写っている。
よく見るアブラムシの有翅虫は翅を屋根型に畳んでいるが、
このアブラムシは左右の翅を重ねて平らに畳んでいる。
これはヒラタアブラムシ亜科 Hormaphidinae の特徴だそうだ。
また、この亜科は角状管が未発達の種類が多いようだ。

と言う事はアラカシのもヒラタアブラムシ亜科かも。

吸汁して余った糖分は甘露にしないで
みんなワックスに変換しているのだろうか。

よく見るアブラムシは甘露を出してアリを手懐けて
ガードマンにさせている事が多い。
でも、このアブラムシは大量のワックスで
物理的に外敵から身を守っているのかも。

ヒラタアブラムシの仲間は季節によって
寄主転換する種類が多いと聞く。

が、手持ちの図鑑ではアラカシやススキでこんなに
ぽわぽわになる種類は見つけられなかった。

誰か知ってる人いる?チラッチラッ

ではまた