ぽわぽわの虫
しばらく前、アラカシの葉裏にこんなものが。
2014.9.21
最初、アゲハモドキの幼虫か?と思ったが、
ミズキを食べるものがアラカシにいるわけがない。
よく見ると、ヒメカゲロウ類の幼虫に挟み撃ちにされている。
ヒメカゲロウがいるのなら、アブラムシ系?
右下のはヒメカゲロウの脱皮殻?
長らく居着かれているらしい。
そっと撫でてみると、ぽわぽわが取れて本体が見えた。
脚が見えるようだし、カイガラムシでは無さそう。でも、
アブラムシによくある角状管(甘露を出すところ)が見あたらない。
こう言うのは以前にも見た。
2009.9.23 これもアラカシ。
写真には撮っていたが、このときも採集とかはしていないので謎のまま。
似たようなのはないかと、画像フォルダを漁ったら、
ススキに付いていたものがあった。
2008.10.12
拡大
有翅虫が写っている。
よく見るアブラムシの有翅虫は翅を屋根型に畳んでいるが、
このアブラムシは左右の翅を重ねて平らに畳んでいる。
これはヒラタアブラムシ亜科 Hormaphidinae の特徴だそうだ。
また、この亜科は角状管が未発達の種類が多いようだ。
と言う事はアラカシのもヒラタアブラムシ亜科かも。
吸汁して余った糖分は甘露にしないで
みんなワックスに変換しているのだろうか。
よく見るアブラムシは甘露を出してアリを手懐けて
ガードマンにさせている事が多い。
でも、このアブラムシは大量のワックスで
物理的に外敵から身を守っているのかも。
ヒラタアブラムシの仲間は季節によって
寄主転換する種類が多いと聞く。
が、手持ちの図鑑ではアラカシやススキでこんなに
ぽわぽわになる種類は見つけられなかった。
誰か知ってる人いる?チラッチラッ
ではまた