アライグマの死体
生き物は必ず死ぬ。
でも自然界では大概が食べられてしまって死体を見ることは少ない。
のだけれど、
この間、ケモノの死体を見つけてしまった。
たまに通る沢筋、途中から渇れ沢になるあたりにあった。
すでに腐乱死体。。。
苦手な方は見ないでね。
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腐乱死体貼るよ。
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ほんとに貼るよ。
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2014年9月15日撮影
自粛して小さめ画像。
頭胴長は、5・60センチと言ったところ。
うつ伏せで死んでいることから犬ではなさそう。
犬猫の死体は横に倒れた状態でしか見たことがないし。
うつ伏せで死んでそうなのはアナグマとかハクビシンなんかが浮かぶが、
こんな都会のそばにはいないだろうし、
となると、最近、増加が懸念されているアライグマか!
頭骨を確認したいが、でろんでろんで棒でつつくのもためらわれる状態。
ハエのウジが絶賛分解中。
ウゲゲゲ。
触るのはあきらめて、その場を立ち去った。
それから2週後、どうなったか見に行ってみた。
1回雨が降ったので増水したのだろう、
バラバラに白骨が散らばっていた。
ちょっと探すと頭骨が見つかった。
白骨化しているので、棒でつつく程度なら触れるかな?
と、
棒きれで動かしながら撮影。
2014年9月28日撮影
アライグマ Procyon lotor の頭骨
一応、保育社の原色日本哺乳類図鑑でタヌキやキツネ、アナグマやハクビシンの頭骨を見てみたが、一致するものはなかった。
ネットで検索して出てくるアライグマの頭骨とはよく一致しているので間違いないだろう。
実は当地では、2010年にはアライグマの存在が疑われることが起きている。
2010年の晩秋、オオスズメバチの巣を見つけたので、
冬になったら掘り返して虫捕りしようと思っていた。
それが、12月12日のこと、
前日まで♂のオオスズメバチがブンブン飛んでいたのに
掘り返されてしまって、わずかな巣の欠片しか残されていない、
ということがあった。
こんなところにハチ屋さんがいるのか?!と驚いたが、
巣の下の土までかなり掘り出されており、
なんだかヒトの仕業には見えなかったので、
巣の欠片や周りの土を持って帰ってみた。
そこで見つけた獣毛。
白黒まだらの毛。
たぶんアライグマである。
表面のキューティクル。
ガラス板に透明マニキュアを塗って乾きかけたところに押しつけて型どり。
自己流スンプ法である。
(スンプ法を知らない人はググってね。)
割とヒトの毛と似ている。
透過光で直接撮影。
ヒトと違って髄が太い。
このときは痕跡が毛だけなので、確定を避けたのだが、
死体まで転がっているなら、ほぼ間違いないだろう。
スズメバチの巣まで食べるとは、なんという悪食。
成獣は気が強く凶暴だと言われてますな。
そう言えば、たまに遠くで吠えてくる野良犬がいなくなった気がする。。。
アライグマに駆逐されたのかも?
参考;国立環境研究所「侵入生物データベース」アライグマのページ
あ、骨はどうしようかと思ったけど、置いてきました。
当方、虫屋ですので。
ではまた