チャオビトビモンエダシャクの幼虫
この日曜日に見かけたシャクトリムシ。
チャオビトビモンエダシャク Biston strataria の幼虫
何で判るかというと、、、
3月に見かけたチャオビトビモンエダシャクの♀を
持ち帰ったら卵を産んだので飼育したのである。
♀の記事はこちら-->「もうひとつのびすとんくん(ちゃん)」
♀を採集したのは3月16日。
直径10cmのプリンカップにクヌギの樹皮と一緒に入れておいた。
卵産まないなぁ、、未交尾だったか~と思い始めた3日後。
2014.3.19 産卵
背景は1mm方眼。
その後3日かけて200卵余りを産卵。
大部分をさる研究期間に送って飼育を託す。
♀の採集例が少なく、幼虫が未知なのだそうだ。
でも自分も見たいので、10卵ほど手元に残して様子見。
2014.4.2 孵化。交尾済みでした。良かった。
チャオビトビモンエダシャク Biston strataria1齢幼虫、約2.5mm
背中と体側に白い帯。
「日本での食樹は未知だがヨーロッパではブナ科、カバノキ科、ヤナギ科、ニレ科など多くの広葉樹につく」と図鑑にあったので、庭のクヌギの柔らかい新芽を与えたら無事に食い付いた。
2014.4.10 チャオビトビモンエダシャク Biston strataria 2齢幼虫 約6mm
頭は丸い。
2014.4.16 3齢幼虫だったかな? 約20mm
頭部が角張ってくる。
集団で飼育していたので、このころから齢数が怪しくなる。
同属のトビモンオオエダシャクと違って、
頭の角はほとんど突出しない。
2014.4.18 チャオビトビモンエダシャク Biston strataria 中齢幼虫
仲良く食事。
いもむしけむしは一緒にすると、よくケンカしているが、
本種は割とおっとりしてる感じ。
ただ、餌替えで容器の蓋を開けたりすると、
ビックリして枝から落ちて底で跳ね回ってビムビムしている。
神経質な一面もある。
2014.4.22 終齢幼虫になりだす。
脱皮後に自分の脱皮殻を食べていた。
2014.4.27 チャオビトビモンエダシャク Biston strataria 終齢幼虫
腹部第5節にイボ状の突起列がある。
飼育分は、何にもじゃまされずにぬくぬくと喰っちゃ寝をしているので成長が早い。
5月にはいると前蛹になるものがちらほら。
1週間ほどで蛹化が始まった。
ほとんど糸も吐かず、繭も作らずにゴロンと蛹化した。
2014.5.11 蛹側面
蛹腹面
尾突起に糸に引っかける鉤状の毛がないので、
野外でも繭とか作らなさそうである。
さて、これで来年の春まで蛹のままである。
状態良く保管し続ける自信がないので、忘れないうちに♀を採ったところに埋めに行ってこよう。
おまけ
チャオビトビモンエダシャク Biston strataria 終齢幼虫の顔!
ではまた