旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ムネアカキアシハバチ

今週の日曜日はまたしても今一な天気で時折ぱらつくような状態。

気温も先週より低いくらいで飛んでいるハバチは0。

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ニッポンヒゲナガハナバチ(肘室は3個あった)も
葉っぱの上で休んでいてカメラを向けても動かず。


帰り道、カエデの葉裏で休んでいるハバチを見つけて確保。
雨がパラついたりしてるので写真は撮らず。

こんなの。

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ムネアカキアシハバチ Paracharactus leucopodus

先週貼った不明種のハバチと脚の色以外は一見似ているが、
先週のはヒゲナガハバチ亜科と思われるが、
翅脈を子細に見ると今回のはマルハバチ亜科に属する。

翅の拡大

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(2014.4.26間違えてたので画像差し替えました・・・)

マルハバチ亜科Blennocampinaeの特徴
基脈と肘脈は亜前縁脈上のほぼ1点で接する
径横脈を持つ
第1第2反上脈は別々の肘室につながる
触角は9節以上
基脈は直線的で第1反上脈とほぼ平行
前翅肛室は不完全で有柄

ハバチの翅脈については以下の過去記事も参照の事。

「わからないハバチ。」
「春のハバチ・・・ニホントガリシダハバチ (と思う)」

手持ちの文献だと以下の特徴があるそうだ。
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ムネアカキアシハバチParacharactus leucopodus
体長♀7~9mm、♂6~8mm
触角を含む頭部・胸部・腹部は大半黒色。
頭盾・上唇は黄白色。
前胸背板・中胸背板・中胸前側板は大半赤色。
小盾板は黒色。
脚は黄白色。基節の基部は狭く黒色。
付節末端は暗色を帯びる。
翅は透明。翅脈・縁紋は黒色。

寄主植物はユリ科のサルトリイバラ。
神戸市では北区藍那に記録がある。
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マルハバチ亜科は検討が遅れているグループで、
属の検索などが見あたらない。
が、これだけ特徴が一致したら
本種だと言ってイイと思う。

おまけ
産卵管

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ではまた