謎蛾2
ようやく我がお散歩コースにフユシャク第一陣のクロスジフユエダシャクが飛び始めた。
神戸南部は温暖な瀬戸内気候なので冬物の発生は遅くなってしまう。
さて特にネタになる虫も見付からなかったので、過去蛾像から。
10月下旬、ヒラヒラ飛んで、葉裏に止まった小蛾。
デルタ翼機みたいなカッコいい止まり方。
これ、昔、旧蛾像掲示板に貼られていた記憶がある。
その時は結局、不明種で終わっていた。
私もお散歩コースで2回ほど見たことがあるが、擦れて鱗粉が無いようなのとか、
展翅失敗してボロにしちゃったりとかで検討しようがなかった。
生態写真もソコソコに慎重に採集して、展翅した。
こんな感じ。
縁毛がメッシュに色分けされていてオシャレやないかい。
パッと見では科も判らない。
最新の図鑑を最初から最後まで見たが、似た感じのものすらない。
むむむ。。。
ちょっと顔の辺りを拡大して観察。
鱗粉で覆われない短い口吻が見える。
下唇鬚はキバ状に尖ってないので、ホソガ上科やキバガ上科は除外できそう。
おでこの鱗粉はペタッと寝ておらず、翅の鱗粉もなんとなく雑な感じ。
角度を変えながらヨ~ク見ると、下唇鬚に剛毛があるようだ。
下唇鬚に剛毛が見られるのはヒロズコガ上科の特徴である。
と言う事はヒロズコガ科?
よく判らない。。。
とりあえずヒロズコガ科の学名の「Tineidae」で画像検索をかけてみると、
Homosetia属って言うのがなんとなくにているような気もした。
が、触角の長さが全然違う。。。
むむむ。。。
やっぱりよく判らない。。。
ヒロズコガ科でいいのかなぁ?
自信なくなってきた。
とりあえず、こんな蛾がいました、と言う事で。。。
ではまた。
2018年10月31日追記
2018年発行の「小学館の図鑑NEO23 イモムシとケムシ」に
ホソマイコガ科Schreckensteiniidaeの1種として和名を「シロシダコガシダシロコガでした。(2022/10/10訂正)」として紹介されていました。
ただし学名は未決定。
もうすぐ記載されるのかな?