ヒメハヤバチの♂交尾器と過去記事の同定ミス?
日曜日に採ったハチ
ヒメハヤバチ Tachytes fruticis ♂
♂なので交尾器を引っ張り出して見た。
ヒメハヤバチの交尾鈎(paramere)の先端部は細長く(①)、刺状の突起を持つ(②)のが特徴。
近縁のヒロズハヤバチでは交尾鈎の先端部は太短く単純な形。
「つねきばち」と言うハチの専門雑誌に載っていたヒメハヤバチの交尾器の図と完全一致。
交尾鈎(読みはコウビコウ?)って蛾で言うところのバルバのことかしら?
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2018.6.23 追記
新ブログの方でオオハヤバチの♂交尾器を貼りました。
記事はコチラ ↓
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同一個体の顔(乾燥前)
中央の一対の勾玉状のものは、へんてこな形の後単眼。ハヤバチ属の特徴である。
複眼の色彩はきれいなヒスイ色。乾燥すると消える色。
モッタイナイ。
さて、昨年の記事で、ヒロズハヤバチとした記事、
(けったいな単眼・・・・・ヒロズハヤバチ)
を書きましたが、どうもヒメハヤバチの気がしてきた。
複眼間の幅が触角第3節より幅広いのが、ヒロズハヤバチで、
狭いのがヒメハヤバチなのだそうだが、
ほぼ等長に見えて???の末、ヒロズにしたのだが、
今年同じ場所でヒメハヤバチの♂が採れたという事は
過去のもヒメハヤバチの可能性が高そうである。
♀は♂の交尾器みたいなカッチリした特徴がないので
判りにくい(((言い訳)))
と言う事で過去の記事も修正しておきます。
おまけ
後翅前縁脈のカギ状のトゲ
ハチの翅は2対ですが、前翅と後翅をこのカギで連結して
1対の翅のようにして飛翔します。
それでは