いもむし分追加
ブログタイトルに反して、最近出してなかった いもむし分を追加。
先々々週のお散歩で見掛けたいもむし。
アカスジアオリンガ Pseudoips sylpha
図鑑の解説では、アカスジアオリンガの幼虫には紫赤色の背中線がある、と記載されており、近縁のアオスジアオリンガとの区別点とされているが、お散歩コースで見た個体はそのような模様はない。
当地だけの特徴か、あるいは年2回発生する蛾なので幼虫に季節型があるのかも知れない。
アオスジアオリンガの幼虫には黄色の亜背線がハッキリ確認できるのに対し、
アカスジアオリンガの亜背線は目立たない事で区別できそうな気がする。
アオスジアオリンガは冷温帯の蛾で山間部に見つかるのに対し、アカスジは低地二次林で見つかるそうなので、見つけた場所で当たりはつける事が出来そう。
アオスジアオリンガの幼虫は、日本産蛾類生態図鑑(講談社)や原色日本蛾類幼虫図鑑(保育社)やイモムシハンドブック(文一総合出版)に掲載されているので、そちらを参照して下さい。
上の写真の幼虫は、繭になっただけで成虫を確認していないが、
2008年に同じ模様の幼虫を見つけて、羽化確認している。
繭
親戚筋のキノカワガと同じようなボート型の繭。
羽化したアカスジアオリンガ成虫 夏型
翅の2本の筋がアオスジアオリンガと比べて間隔が狭く、先端に行くに従い狭まっていく事が区別点。
両種とも、成虫は春型と夏型で色彩が全く異なる。
色彩の傾向は両種で連動していて、返ってややこしい。
ではまた