わからないハバチ。
今年、初めてハバチを見たのは3月16日。
お散歩コースの山の中、3畳程の日溜まりの斜面に
伸び始めたムラサキケマンの小さな群落。
まだ花は咲いていない。
その廻りをぷんぷん飛び回っていた。
たま~~に止まる。
数匹持ち帰って同定を試みた。
使った文献は「大阪府のハバチ・キバチ類」。
検索表を辿って読み進む。ハバチ科に落ち着く。
ハバチ科Tenthredinidae の特徴
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触角は頭盾の上の顔面より生じる。
触角は糸状で9節。
前胸背板は短く、中央部で狭くなる。
頭盾は頭部から明らかに区分される。
中胸背板は中央の横溝で分割されない。
♀の産卵管鞘は後方に伸長しない。
雄の腹部末端には後方に伸びる明瞭な突起はない。
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次、亜科の検索。
マルハバチ亜科になった。
マルハバチ亜科Blannocampinae の特徴
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前翅の基脈と肘脈は亜前縁脈上のほぼ1点(図の赤丸)で接する。
(離れる場合、その間隔は第1肘横脈よりも短い。)
前翅肘脈基部は直線状か、わずかに曲線となる程度。
前翅に径横脈を持ち、前翅第1・2反上脈は別の肘室につながる。
前翅の基脈は直線的で第1反上脈とほぼ平行。
前翅肛室は不完全で有柄
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で、属の検索に進みたいところだが、
マルハバチ亜科は属の検索が省略されてました。
専門家でも分類が難しい群らしい。
Oh・・・・_| ̄|○
解説によると近畿から17属26種の記録があり、
図が載っている種類は12種。
写真を見ていっても該当する種が無いようだ、
が、ムラサキケマンを食べる種に
ケマンハバチCladardis hartigi と言うのがいるそうだ。
手持ちの他のハバチ本「兵庫県におけるハバチ類の種多様性」を読むと
ケマンハバチは篠山で採集記録がある。
う~ん、。
限りなくあやしい気がするが、参考になる図がない。
写真を貼るだけ貼ってあきらめよう。
全体図 背面
側面
おまけ、引き出した産卵管
ではまた