旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ナカウスエダシャクの幼虫

いもむし成分追加。

昨年の春に採集したシャクトリムシ

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4月15日、コナラで見つけた。

飼育したら5月5日に

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ナカウスエダシャク Alcis angulifera
が羽化してきた。

地味な幼虫に地味な親。。。

本種は若齢幼虫で越冬し、新芽が伸びるまでは
若枝の皮などを齧っているが、
春になって若葉が伸びる頃には
急速に成長し、蛹化・羽化する。
ここいらでは年3回ほど発生するようだ。

広葉樹であれば割と好き嫌い無く食べるようで、
過去の飼育記録を見ると、コナラ、ウバメガシ、アラカシ、
シロダモ、ウラジロノキ、イボタ、コバノミツバツツジ
幼虫を見つけている。

今頃の時期は、まだ小指の爪くらいの大きさ。
過去写真をだらだらと。

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2009年3月15日、シロダモより
その終齢幼虫

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2010年2月28日、イボタより採集。
その終齢幼虫(途中で餌をコナラに変えた)

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2010年3月28日、ウラジロノキより採集。

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2011年4月3日、コバノミツバツツジより採集。

年によって多少の早い遅いはあるが、葉っぱが伸びるまではみんな小さいまま。

大きくなると、ほとんど無地の特徴のないシャクトリムシになるけれど、
小さいうちは、模様の濃い薄いはあっても
みんな背中に黒い筋がちょんちょんと並んでる。

今年もそろそろ見られるかなぁ。。。


おまけ
ナカウスエダシャク♂の交尾器

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ではまた