旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

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超便利。日本原色カメムシ図鑑 第3巻

全国農村教育協会から「日本原色カメムシ図鑑 第3巻」が発売されました。

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初版発行日が12月25日になってますが、今週末に店頭に並ぶかも、
と言うリーク情報を得まして、会社帰りに梅田の書店をいくつか巡る。

丸善ジュンク堂では見つからず、、、、しょうがないので?バッタ博士の新刊を買う。
これは通勤電車で読もう。

で、紀伊国屋に寄ってみると1冊だけありました。
さすがに一般にはマイナーなカメムシの図鑑なので平積みにはなってないか。
その貴重な1冊を買って帰ったのが木曜日。

今日は天気が悪いので、ゆっくり眺めました。

標本になると色が残りにくいカメムシ達をこれでもかとばかりに
生き生きした生態写真満載の図鑑であります。

これまでの1巻、2巻と違い、科までの絵解き検索や各部名称なども
掲載され、これまで手薄だったグンバイ、ヒラタカメムシが詳しく、
ナガカメムシ上科は新しい分類体系で解説され、(4科だったのが11科に細分)
非常に力のこもった1冊でありました。

早速、先週写真に撮ったカメムシを調べる事に。

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クヌギカメムシ類の♀。
産卵前で、おなかがパンパン。
腹部背板と腹板の間の節間膜がはち切れそう。

クヌギカメムシ属は日本産3種。
このうちクヌギカメムシは腹部気門が黒く縁取られるので区別できる。
残りのヘラクヌギカメムシとサジクヌギカメムシは♂生殖節の中央突起の形で区別できる、
と手持ちの図鑑では解説されているが、♀の区別点が書いてなかった。

でも、この3巻にはありました。♀の区別点。
♀の腹部末端に1対の大きな刺状突起があるのがサジクヌギで、
ないのがヘラクヌギカメムシだそうだ。

と言うことで、近所にいたのは
ヘラクヌギカメムシ Urostylis annulicornis でした。

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ヘラクヌギカメムシの♀腹端
写真撮っといてよかった。
(手は臭くなったけど、、、)

3巻には2種の♀腹端部の写真があります。
転載はまずいので手書きで写しました。
サジクヌギカメムシはこんな感じ。

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ではまた。