旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

キトガリキリガの♂交尾器

もう週末である。
この間の日曜日に見た近所の山。

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基本アラカシとかウバメガシなどの常緑樹林なので、
紅葉はぽつぽつと生えたハゼノキの類が点々とあるのみ。

風景はあまり秋らしくないが、虫的には秋キリガの類がちらほら出始めた。

地面に落ちてた蛾。

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キトガリキリガ Telorta edentata
ケータイでしか写真撮ってなかった。手抜き画像。

交尾器を見てみた。
後ろの正面 バルバを開いた状態で。

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キトガリキリガ Telorta edentata ♂genitalia

側面

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ファルス(内袋を反転した状態)

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キトガリキリガ Telorta edentata ♂ phallus


なんだか痛そうなコルヌティ(コルヌツスの複数形をこう呼ぶ、はず)が生えている。
いったん交尾したら、離れなさそう。

手持ちの本に「韓国のヤガ科のゲニタリア図鑑Atlas Genitalia of Noctuidae in Korea (Lepidoptera)」がある。
キトガリキリガは朝鮮半島、中国にも分布しているので、この本にもキトガリキリガの交尾器が載っていた。
ほとんど一緒なんだけれど、この図鑑にある本種のコルヌティは短くて弱々しく、かなり違って見える。
???
コルリクワガタなら絶対に別種レベルだと思うけど、個体変異かしら?

ではまた。