旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

TG-1で小蛾撮り

先日、仕事兼悪天候時のお散歩用に買ったデジカメ、
オリンパスTG-1

マクロ写真は今まで使っていたニコンP7000より撮りやすい。
ただ、ズームしたり光量が足りないととたんに画質が落ちる。
拡大してみると塗り絵感たっぷり。さすが防水コンデジ

例えば、全長6mmほどの小蛾はこんな感じ。

f:id:insectmoth:20170225233614j:plain


モンギンホソキバガ Thyrsostoma pylartis
トリミング。曇り空だったのでフラッシュ使用。
ISO100固定で撮ったので、フラッシュ無しはブレ写真を量産。
こんな小さい蛾がこれだけ撮れれば、十分かな?


同じ個体をニコンP7000でも撮ってみた。

f:id:insectmoth:20170225233631j:plain


マクロが弱いので、小さく写してかなりのトリミング。
ソフトで加工してるのでたいして変わらない写真になっちゃった。


元画像は「フォト蔵」にアップしておいた。
直リンクはコチラ。↓
オリンパスTG1で撮ったモンギンホソキバガ
ニコンP7000で撮ったモンギンホソキバガ
ネットが空いてる時間帯じゃないと、元画像は表示しにくいかも?

モンギンホソキバガはキバガ科Gelechiidaeに属す。
ので、細くても後翅の形状はキバガである。
つまり、後翅は外縁がえぐれて逆台形である。

キバガ科の特徴を「日本の鱗翅類」の検索表から抜き書き
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翅は発達する
前・後翅の中室のM幹脈は退化するか、ない。
触角は先端が細く、糸状または羽毛状;後翅は通常翅刺を持つ
胸部または腹部に鼓膜器官を持たない
体型は小型から中型

前翅の長さは縁毛を除いた幅の約4.5倍以上で柳葉状;
後翅の縁毛は翅の幅よりもはるかに長い(2~7倍)
前・後翅とも切れ込みがない。
腹部と後翅は普通の長さ;後翅外縁は波形にならない
前・後翅は不透明で、保帯・翅刺により連結される。
ラビアル・パルプス(下唇鬚)は発達する。
頭部の幅は胸部よりはるかに狭い;ラビアル・パルプスには剛毛を生じない
頭毛は長くなく、前方にひさし状に突出しない。
頭部の前額の鱗粉はすべて前方に向く
口吻は存在する
口吻は鱗粉でおおわれる(基部だけおおわれる場合もある)
触角鞭節腹面の鱗毛は密でない
ラビアル・パルプスは曲がって上向する
マキシラリ・パルプス(小腮鬚)は口吻の基部上で折り重なる
ラビアル・パルプスは通常長い
後翅のRs脈とM1脈は共通の柄を持つか、一点から生じる。
前翅前縁は中央でえぐれない。
前翅はCuP脈を持たないか、あっても明瞭でない。
前翅は一様に金属光沢をおびた黄褐色あるいは暗灰色ではない
後翅はあまり狭くなく卵形または台形、
台形の場合は翅頂の直下で凹むのが普通
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蛾は採集して展翅した。
これもTG-1で昨日撮影。

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光量さえ十分なら結構キレイに写るやん。
縁毛フサフサ。
後翅が細いながらも台形なの、判ります?
こちらも元画像をフォト蔵に貼っておいた。
直リンクはコチラ。↓
オリンパスTG-1で撮ったモンギンホソキバガ展翅標本

ではまた

追記
この蛾、なにか違和感があると思ったら、
下唇鬚の先端節が左右とも無くなっていました。
キバガなのにキバ(下唇鬚)が短いな???
と思ってました。