クロヒラアシキバチ改めカタマルヒラアシキバチ?
先週の記事のヒロバフユエダシャクの幼虫、カビて死んでしまった。
ちっちゃくて潰しそうだったので産卵された枝を残しておいたのだが、
そこからカビが広がってしまった。
ずぼらせずに面相筆でチビチビ移すべきであった。反省。
このパターンは何回もやらかしているのに、、、
学習せんなぁ、ワシ。。。
気を取り直して、お散歩コースのお話。
今年はヤマザクラとソメイヨシノが同時に咲き始めた感じである。
いつもはヤマザクラが先に開花していたような?
で、春らしい陽気の日曜日。
お散歩コースのヤマザクラは盛りを過ぎて散り始めていた。
週に一度の散歩では、なかなかヤマザクラの満開には当たらないものである。
じくじくじく
さて、コナラの枝の陰に隠れていた細長い虫。
キバチの仲間だ。
クロヒラアシキバチ Tremex apicalis ♂
ヒラアシキバチ属で真っ黒なのは本種だけのようである。
2012年5月10日追記
ハバチ・キバチ類の同定に使っている「大阪府のハバチ・キバチ類」の著者の先生よりご指摘があり、訂正。
写真の個体は、前脚が赤く腹部に斑紋がある事からクロヒラアシキバチではないとの事で、カタマルヒラアシキバチの可能性が高いとの事です。
実はこの後ゴールデンウィーク中に、この近くでカタマルヒラアシキバチの♀を偶然採集しているので、写真の♂はカタマルヒラアシキバチでほぼ間違いないと思われます。
カタマルヒラアシキバチ Tremex contractus ♂
背面
ハバチと違って前胸が立派。
腹端が尖っているが、♂なので針はなく、せいぜい刺す振りをするだけ。
尖っているのは腹板。ツチバチ類の♂も同じようなナンチャッテ針を持っているが、こちらは尖っているので少々痛い。
でも毒はないからその場だけ。
腹面
腿節がやたらと短い。
キバチ類の幼虫は衰弱木に潜孔するカミキリムシ同様の生活をし、そのトンネル内で蛹化、羽化し、体が固まってから脱出する。
その細いトンネルを通過するときに、この短い腿節は便利だろう。
ところで第1付節が大きいのは何で?
ミツバチみたい。
触角
ヒラアシキバチ類の特徴のひとつは触角第2節が短く球形であることだそう。
翅脈はこんな感じ
ではまた