ウスカバナミシャクの♂交尾器
休みになると天気がいまいち。
お日様がニコニコして風もない、と言う日は仕事中に限られる。
弱ったものである。
でもまぁお散歩に出たら、それなりに早春の虫に会えるもので、、、
日曜日に見た、写真の蛾もそのひとつ。
ウスカバナミシャク Eupithecia proterva
本種を含むカバナミシャクの仲間は日本産72種、
互いによく似ており、同定には注意を要する。
(同定:どうてい、名前を調べて決定する事)
近所の蛾を眺めているだけの私などが安易に決めると
ポカをヤラカシてしまう可能性が高いのである。
ということで、交尾器の確認。
ファルスを除いてバルバを開いた状態。
図鑑によると、ウスカバナミシャク交尾器では、バルバの基方部が出っ張り、サックルスが太く骨化することが特徴だそうだ。
本種に特に近縁なナカオビカバナミシャクとモンウスカバナミシャクではサックルスの骨化が見られないことから区別できるとのこと。
ファルス
コルヌツスは2本。
ナカオビカバナミシャクも2本、モンウスカバナミシャクではより長く1本。
という感じで、上に上げた2つの特徴を見れば、
3種は分類できる。
写真のファルスは見ての通り壊れている。
薄くて柄付き針でつついていたら壊してしまった。orz
どんくさいのは私だけ?かと思ったが、図鑑に図示してあるカバナミシャク類のファルスの写真、破けたものの写真が2・3見られる。
どうもこの属のファルスはもともと弱いもののようだ。
ま、言い訳にはならないんですけどね。
ではまた