旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

フユシャクの季節がやってきた。

日曜日のお散歩。
山道を歩くと、その先々でチラチラと小さな蛾が飛んでいく。

クロスジフユエダシャクだ。

寒い冬だというのに、一目10個体以上飛んでいる。
神戸南部では今が最盛期のようだ。

フユシャクというのは総称で、シャクガ科の中で冬期に成虫が羽化して活動し、
なおかつ♀の翅が退化して飛べない種類のことを言う。
なので、フユシャク亜科だけでなく、エダシャク亜科、ナミシャク亜科にまたがってフユシャクは存在する。

今盛んに飛んでいるクロスジフユエダシャクはエダシャク亜科に属するフユシャクだ。
どのフユシャクでもそうだが、♀は翅が退化して目立たないので、見つけるのが大変。
だから、♂がたくさん飛んでいる時期に、日没後に付近を探索するのが♀を見つけるコツである。

私の場合、そこまでする気はないので普通に昼間お散歩するのであるが、一応木の幹はチラチラ見ながら歩いている。

と、
たいがいチラチラ飛んでいるか、地表に止まっている♂が
木の幹に止まっている。

お、お、と思いながら近づくと、

f:id:insectmoth:20170814180139j:plain

交尾してました。

久しぶりに見た。
デジカメで激写してたら、風にあおられて♂は離れて飛んでいってしまった。

f:id:insectmoth:20170814180204j:plain

残されたクロスジフユエダシャクの♀。

実は、昼行性のフチグロトゲエダシャクを除く
他のすべてのフユシャクは日没後に交尾するのだが、
クロスジフユエダシャクだけは日没の前にも交尾することが知られている。

と言うわけで、夜わざわざ出歩くのはなぁ、と思っている虫好きの方は今がチャンスです。

ではまた