枯葉を食べるいもむし
いもむしけむしはシーズンオフな今日この頃。
ブログのタイトルとは関係ない話が続いたので、
ちょっといもむしに登場してもらいましょ。
夏の間に、風で折れた枝がぶら下がっていることがある。
写真はシロダモの枝。
写真の様に枯れ葉が付いたまま、ぶら下がっている枝をよく見掛けるが、その枯れ葉が時々糸で綴られていたり、食べ痕が付いていることかがある。
くっついている葉っぱも、とうの昔に枯れている。
近づいてよく見ると、
枯れ葉色したいもむし。
アカマエアツバの1種 Simplicia sp.
この属には互いにそっくりな近縁種が数種あり、
幼虫だけでは種類を特定することは私には出来ない。
特にアカマエアツバとニセアカマエアツバはどちらも普通種で同所的に分布するらしい。
厄介なのである。
今回はたまたまシロダモの枯れ葉だったが、
枯れていればなんでもいいようで、
コナラでもアラカシでも広葉樹の枯れ葉なら
なんにでも付いているのを見かける。
ともあれ、緑色の生の葉っぱは好まずに
茶色くなって枯れた葉を好んで食べる。
こういう枯れ葉食のいもむしけむしは結構いるもので、
こういうぶら下がった枯れ葉を喰うものや、
地面にたまった落ち葉を喰うものもいる。
ぶら下がった枯れ葉に付くものは割と乾燥に強そうだが、
ある程度の湿気は必要と見え、
朝露の当たるような谷筋の枯れ葉には良く食痕が見つかる。
なお、みんなで作る日本産蛾類図鑑
の
ニセアカマエアツバのページにある幼虫の画像は
ワタクスの投稿したものだが、飼育して成虫を確認したものである。
ではまた