ニワトコドクガ幼虫の色彩2型
早々と梅雨入りした上に日曜日ごとに雨が降るので、ネタ不足である。
と言うことで、今週も飼育中の毛虫を紹介してお茶を濁すこととします。
ゴールデンウィーク中にお散歩コースをラリラリと歩いていると、
目の前にぶら下がってきた毛虫。
写真に撮って拡大すると、
背腺らしきものが見られるのでドクガ科のようだ。
ソメイヨシノからぶら下がっていたように思えたので、その若葉と共に持ち帰った。
・・・・・・・のだが、全く食べようとしない。
庭のクヌギの若葉を与えても、完全無視。
弱ってしまったのだが、幸いゴールデンウィーク中。もう一度見つけた場所に行ってみた。
う~ん?と見回すと目についたのは、この木。
カマツカ
以前からガマズミに似た花が咲くけれども、ナンジャラホイ?と名前を調べてなかった木だ。
試しに持ち帰って与えてみると、あっさり食いついた。
どうも最初にぶら下がっていたのは、このカマツカらしい。
連休中でよかった。飢え死にさせるところだった。
すくすく亜終齢
すくすく終齢
と、その後は順調に育ち、葉裏に粗雑に糸を張って蛹になった。
(5/17)
第3腹節を頂点に膨らんだ変な形の蛹である。
色は綺麗な緑色。
おそらく野外でも葉っぱで蛹化するのだろう。
で、今週(5/30)羽化して、ニワトコドクガと確認した。
ある程度、予想はついていたのだが、図鑑に載っているのとは地色が異なるので保留していたのだ。
図鑑に載っているのは、黄色を帯びた白色をしている。
以前ウラジロノキで見掛けて飼育に失敗した幼虫がそのタイプだった。
1回脱皮したもののウラジロノキに食いつかず、死んでしまった。
死ぬ前
と言うことで、ニワトコドクガの幼虫の色彩には、白色型と橙色型と呼べるような変異があるようだ。
おまけ 羽化殻
ではまた