神戸で見つけても、ヤクシマドクガ
さて、もう週末である。週一更新しなくては。
まだ5月だと言うのに近畿は梅雨入りしたそうだ。
この間の日曜日もあいにくの天気で散歩に行くには行ったが、
飼育中のいもむし達の餌を調達するだけで、
デジカメでは何も撮らずに帰ってきた。
と言う訳で、飼育中の毛虫を紹介。
先々週の日曜日にヤブツバキで見つけた毛虫さん。
神戸で見つけたけれど、
名前は ヤクシマドクガ Orgyia triangularis
上の写真は亜終齢。
背中の歯ブラシ状の毛束がまだ3列しかない。
ヤクシマ、、、エレガントな響き。
ヤクシマ、とつくが、分布は結構広い。
東海地方以西の本州の暖地、四国、九州、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖縄に分布。伊豆諸島でも記録があるそうな。
ただ、国外では知られておらず、日本特産種とのこと。
ヒメシロモンドクガと同属である。
幼虫は互いによく似ているが、色彩や一部の毛束に違いがある。
第1・2腹節側面の毛束がヒメシロモンドクガでは認められるのに対し、
ヤクシマドクガでは認められない。
今回、持ち帰った2匹の幼虫、
たまたま♂と♀だった様だ。
ドクガの仲間は、成虫になると餌を取らないし、
産卵する卵の数も多い。
そのためか、幼虫期ですでに♂♀で大きさに差がある。
と言うより、♂では終齢になって1週間ほどで
早々と繭を紡ぎ始めたのだが、
♀の幼虫はいつまでも葉っぱを食べ続け、
パッツンパッツンに太ってきた。
ヤクシマドクガの♀終齢幼虫
終齢幼虫では、背中の毛束は4列。
その後ろに1対の赤いコブ。
さらに後ろには、真っ赤な背腺が2個並ぶ。
参考に、、、
ヒメシロモンドクガの♀終齢幼虫。
同属だから似てるけど、
並べてみると結構違いますな。
それでは。