旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ヒメヤママユの孵化

休みになった日曜日に限って寒くなってしまった。ぬ~~
でも、なんかおるじゃろうと散歩に出てみた。

出てみると、前日までの陽気でいつものお散歩コースの景色も
春っぽくなっていた。
ヤマザクラも咲きだしている。寒いけど。

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下の写真は、昨年の暮れにコナラの幹で見付けた卵。(2010.12.26)

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2mm弱のちっこいウズラの卵、と言ったところ。
10数個が点々と生み付けられていた。

散歩の度に変化がないか見ていたら、
今日は横っちょにいもむしが!

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卵を見ると穴が開いている。


この時期にポンポンいろんないもむしが
ウロチョロしている筈がないので、
この卵から孵ったものと見てよいだろう。

実はこの卵、ウスズミカレハのものと思っていた。
以前、ウスズミカレハの♀を採ったときに産んだ卵と
よく似てたからだ。
(「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に投稿済みのもの。→コチラ

しかも、今回卵を見つけた同じ日に
ウスズミカレハを見かけていたので、
てっきりウスズミカレハのものと思いこんでいた。

のだけれど、孵ってきたいもむしを見ると、
胸部背面に見たことのある赤い斑紋。

ヒメヤママユSaturnia jonasii でした。

比べて見たら卵の模様も違うじゃないかっと。

家に連れ帰って、見てみると、

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毛のコブも黒くしっかりして、図鑑にあるとおりの1齢幼虫になっていた。

せっかくなので、背中が麦畑になるまで飼育してみよう。
終齢幼虫になると、全身薄緑の芝生の生えたような、
手触りの良い幼虫になるのである。
(小説家の小山内龍という人は、この幼虫を「麦畑」と称したのデス。)

ではまた。

あ、ツイッターで去年の暮れ、「ウスズミカレハの卵ハケーン!」とかツブヤイタかもしれませんが、それは間違いです。
ゴメンナサイ。<(_'_)>