旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

長いのは口?顔?

こないだの休みにアザミの1種にとまっていた虫。

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ヒメガガンボの仲間。

ピョンコ、ピョンコと、屈伸運動しながら
蜜を吸っていた。

アザミの個々の花は、細長く、
蜜腺が奥の方にあるので、
蛾や蝶・ハナバチのように
口吻が細長いムシでないと、
蜜が吸えない。

なので、ハエや普通のガガンボなどは、
アザミの蜜にはありつけないことになっている。

ただ、この写真のガガンボは、
体長より長い口吻を持っている。

ガガンボの仲間の分類は、未記載種が多く、
シロウトが名前を調べるのは鼻から無理と
いうものだが、この体長より長い口吻を持つ
と言う特徴だけで、ある程度絞り込める。

クチナガガガンボElephantomyia
学名はゾウさんからきているんだろう。

図鑑には2種類あるようだ。
クチナガガガンボ Elephantomyia hokkaidensis と、
ヒメクチナガガガンボ Elephantomyia dietziana
が、和名のない種類が他に少なくとも6種類いるようだ。

クチナガガガンボは、翅の先端がやや曇るとあるので、
写真はその可能性が高いと思うのだが、確定は避けておく。

時間が出来たら、交尾器の写真を添えて
ハエの掲示板で聞いてみよう。・・・・と思う。

口の先端。

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先ッチョには口のパーツが揃っている。
唇弁 labellum
小顎鬚 maxillary palpus
と言うことは、正確に言うと
口が長いというよりも
顔が長いというべきか?