旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

秋のハチたちは忙しそう

連休明けの今日はヤタラと蒸し暑かったが、
休みの間はお散歩コースも木陰に入れば
大変気持ちのよいものだった。

で、お散歩コース。
篠竹を手に、遠くの枝を引き寄せてジッと見る。
しゃがんで何も無さげな地面をジッと見る。
などと不審度爆発の状態で散歩していると、、、、、


出の悪くなったクヌギの樹液には、
今年もチャイロスズメバチがきていた。
当地では3年連続の確認である。
社会寄生という特殊な生活スタイルだが、
ここ神戸には定着に成功したようだ。

「どれ、証拠写真でも」
と、カメラを構えると、飛んでいってしまった。

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画像、、、、、、、、、、
翅しか写ってませんが、チャイロスズメバチ



遠くの木の幹でツクツクボウシが、
木に留まったまま、「ビビビビビ」
と、翅をはばたいている。
なんと器用なことを、と見に行くと
コガタスズメバチに襲われている最中であった。

地面に落ちても、もがいていたが、

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しばらくすると、動かなくなってしまった。

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コガタスズメバチの働き蜂は、これを直接食べるわけではない。
胸の筋肉だけを肉団子にして、巣に持ち帰り、
幼虫に与える。
幼虫はお返しに、唾腺から出す(?この部分うろ覚えで自信なし)透明だけど栄養たっぷりの液体を吐き戻して働き蜂に与える。

針のあるハチの仲間は、胸と腹部の間が大変細い。
なので、物理的に固形物は食べられないのだそうだ。
サザ○さんはのどにものを詰まらすが、
ハチはウエストでものが詰まってしまう。

なので成虫においては、樹液や、果物、花蜜、
スズメバチアシナガバチではそれに加えて
幼虫の吐き戻しなどの液状のものが
エネルギー源なのである。



お散歩起点の八幡さんまで戻ってみると、
ベンチの下でも働くハチが、、、、


オオシロフクモバチ Episyron arrogans の巣穴閉塞行動


オシロフベッコウEpisyron arrogans だ。
ちょうど巣を作り終えたところらしく、
地面を前肢で掃いてならしたり、
おしりで地面を叩いたり、
アリを追っ払ったりしていた。

地中には獲物のクモと、卵が埋まっているのだろう。


みなさん、次世代を残すべくガムバッテはりました。
ではまた。