半分名無しのちいこい蛾
真夏になると、時々見かける、ちいこい蛾。
図鑑にも載っていないし、ネット上を検索しても判らない。
半ば放置していたのだが、
今年、状態のよいのが採集できたので、
twitter上に展翅したものを貼って、誰にと言うこともなくつぶやいてみた。
即座に小蛾類の大御所、mothprog氏からレス。
「メンコガですね。那須御用邸の調査報告書でOpogona sp.として図示されていて、ヘリグロメンコガという和名がつけられてます。」
ありがたや~~~~。
一瞬で解決してしまった。
この、「那須御用邸の動植物相 2 (栃木県立博物館研究報告書)」
と言う本は、300種類近くの小蛾類の標本写真が載っており、
今までの図鑑に載っていない種の写真も多いので、
オススメの文献なのである。
実はワタシも買っていたのだが、じっくり見ないまま、
会社に置いたままにしていた。
そこで、翌日見たらありました。そっくりそのままなのが、、、、、、、、
ダメなワタシ。。。。。。。。_| ̄|○
ヘリグロメンコガ Opogona sp.
残念ながら、属までは判っているが、「sp.」なので、学名は決定されていないようだ。
本種を含む、ヒロズコガ科は日本の研究者が少なく、
国外の種との比較研究がされていないので、
新種であるかとか、未記録種であるかとかが、
まだ、判らない状態である。と言うことなのだろう。
で、とりあえず、和名だけはつけて記録したのだろう。
標題の半分名無し、はそういうことである。
とりあえず、ヘリグロメンコガの拡大。
レモン色のきれいな蛾。
ついでに、ヘリグロメンコガの展翅写真。
さて、学名が決定されるのはいつの日か?。。。。。。。