旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

居るのは判っていた蛾

暑い日が続きますな。
梅雨明けした途端、雨が1滴も降りません。
ブログの更新、忘れそうになりますわ。

この日曜日も、暑い中、お散歩コースへ、、、、

朝のうちはシャンシャン鳴いていたクマゼミも鳴き止む昼下がり。
なんかいないか?と樹のこずえを見上げながら歩いていると、
囓り痕のあるクヌギの葉っぱに、黒い影が見えた。

こんな真夏になんかいもむしいたっけ?
と思いながら、枝を引き寄せてみる。
1センチほどの、いもむしらしい。

老眼が進んできたので、ルーペで確認。。。。。



!!


カ、カッコイイ!

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ギンシャチホコ Harpyia umbrosa 若齢幼虫
脱皮前のようで、前胸のあたりに新しい頭が控えており膨らんでいる。

保育社の日本産蛾類幼虫図鑑や、北隆館の日本幼虫図鑑、講談社の日本産蛾類生態図鑑、学研の日本産幼虫図鑑、さらには文一総合出版のイモムシハンドブックなどにも、ことごとく載っているという、メジャーな幼虫である。
シャチホコガ科の幼虫は、変わった形のものが多く、
幼虫の世界では、異例の人気を誇るグループである。

ギンシャチホコが、お散歩コースにいるのは知っていた。
というのも、繭が特徴的な形で、木の幹の目の高さ付近に作ることが多いため、羽化後の繭は、何回か見ているからだ。

ギンシャチホコの繭

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2005年3月、長径23mmほど。
アオイラガの繭に似た、かた~い質感の大きな繭である。

羽化用の丸い切り込みが内側にあり、きれいな楕円形のドアを開けて羽化してくる。

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で、繭を見つけるたびに、「よーちゅー見損ねた~~~」
と、なっていたのだが、
今回ようやく幼虫に出会いましたとさ。

最後にギンシャチホコ幼虫、別角度

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おしりは菱形
ではまた。