樹幹に住むいもむし・・・・・・・・スジボソヤマメイガ
この間の日曜日、モチノキ系の木の幹にチイサナ蛾が止まっていた。
スジボソヤマメイガEudonia microdontalis
これの幼虫は、ちょっと変わった所に住んでいる。
昨年の3月の雨の日、苔むしたサクラの幹にいたいもむし。
普段は樹皮の隙間に隠れているようだが、
雨が降った翌日などは苔の表面にいるところを何回か見掛けた。
写真を撮っていると、スルスルと隠れてしまったが、
苔の生えた樹皮ごと持ち帰ってみた。
普段は隠れているのだが、霧吹きで湿らせて見ていると、
どうも食べているのは「蘚類」に属するコケのようだ。
自然状態では、朝露とかで湿っているときに
食事しているのかもしれない。
その後、忙しさにかまけて世話を忘れてしまっていたが、
ひと月位して見てみると容器の底にチイサナ蛾が死んでいた。
それがスジボソヤマメイガだった。
ちゅうことで、ヤマメイガの仲間は、
樹幹に生えたコケを食べているようです。
蘚類を食べると言えば、
モンチビツトガの幼虫もコケを食べる蛾である。
こちらは樹幹ではなく、色々な所のコケで幼虫を見ることがある。
一度、4階建のビルの屋上に生えていたコケに発生しているのを見たことがあった。
チイサナ虫なのに、ナカナカ目ざとく
生活場所を見つけるものである。
それでは