はかまは、はいてないけれど・・・・・モンツキダニ
皆様コンニチワ。
お散歩に出ても、この時期はこれと言ったものに会えませぬ。
と言うことで、今月はもう、ダニ月間にします。
この間採ってきた腐葉土には、いくらでもネタがあるのである。
で、今日はコレ
モンツキダニ属の1種Trhypochthonius sp.
体長約0.5mm
白っぽくて柔らかいので、ササラダニっぽくないのだが、
これもササラダニの1種。
モンツキダニ科Trhypochthoniidaeに属す。
胴体の両脇に、褐色の「油腺」が目立つことが、本科の特徴で、このことから、
「紋付き」ダニとされたのであろう。
本科には、
モンツキダニ属Trhypochthonius
・・・・・・・・・・・胴感杯と胴感毛がある。背毛は棒状。
の他に、
フサゲモンツキダニ属Allonothrus
・・・・・・・・・・・胴感杯と胴感毛がある。背毛が花弁状に広がる。
クネゲモンツキダニ属Mucronothrus
・・・・・・・・・・・胴感杯と胴感毛を欠く。脚の爪は1本。
ヤチモンツキダニ属Trhypochthoniellus
・・・・・・・・・・・胴感杯と胴感毛を欠く。脚の爪は3本。
の計4属で構成される。
「日本産土壌動物」では、モンツキダニ属は日本に3種とあるが、
ちょっと検索したら、新種がどんどん記載されて
今では10種類以上いるみたいである。
なので、見る人が見たら、判るだろうけれど、、、
モンツキダニ属の1種で止めておきます。
プレパラートにして、光学顕微鏡でみる。
卵が透けて見えるので、♀である。
①の部分に、胴感杯と胴感毛がある。
その部分を拡大。
噴火口状になっているのが胴感杯で、胴感毛はその中から生えている。
なんかの感覚器官だと思うが、何を感じるのかは、私は知らない。
シャキーーーン
爪は3本
図鑑を見ると、クネゲモンツキダニ属ではこれが1本しかない。
胴感杯と胴感毛もない。
この部分には通常の毛が生えている。
昆虫であれば、同じ科にしておくなど言語道断の違いであるが、全体の形は似ているので、ダニの分類形質はよく判らない。
最後に、
歩くモンツキダニの1種
歩くの早や!
(ササラダニにしては、です。)