旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

とんがり頭のハエ

正月は寝正月。。。。
仕事が始まったとたん、激務が待っていた。。。。
週1更新が途切れるところである。

写真は4日に散歩に出て見つけたハエ。4mmほど。

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頭のとんがった変なハエ。
秋から春にかけての、比較的寒い時期によく見かけるハエである。

この子はシマバエ科で、
Luzonomyza属の1種である。和名はないようだ。

この種は、かなり以前「一寸のハエにも五分の大和魂」という掲示板で、シマバエ科のTrigonometopus属と教えてもらった種であるが、その後分類が整理されて、Luzonomyza属に移されたものである。

Luzonomyza属の日本産は今のところ3種。
Luzonomyza bakeri
Luzonomyza forficula
Luzonomyza interrupta
これらのうち、L. interruptaについては、「国立科学博物館専報39」に新種記載されている。同書には、L. forficulaの解説もあるが、英文なので、ヒマがあるときにでもゆっくり読んでみようとは思う。

なので、お散歩コースにいるLuzonomyza属がどれになるのかは今のところ「?」である。

Luzonomyza属の♂は、腹端部に特徴があって、角状の突起を有する。

以前採ったLuzonomyza属♂の標本

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近縁のTrigonometopus属とは、触角第3節が丸いことで区別できるそうだ。
Trigonometopus属ではこれが尖る。

腹部の突起は交尾器ではなく、ただの突起だそうだ。
関節もなく可動的ではない。

腹面から見た突起の拡大。

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カクイイ。