カッコイイ蛹・・・・・・チヂミザサクサモグリガ
この日曜日は、暖かく、風も弱かったので、
山に行っても、まったりしてしまい、
ろくに写真を撮らなかった。
なので、先週の話題で引っ張ります。
さて、持ち帰ったチヂミザサクサモグリガの幼虫。
2 3日で潜孔から出て、蛹に変身した。
潜っていた葉っぱの端で、糸を渡して葉を湾曲させ、粗い繭を紡いでいた。
光を横から当て、糸を強調して撮影。
光の向きを変え、蛹を見えるように撮影。
やや、なにやらアヤシゲな物体が。
ツルンぺたんとした幼虫からは想像もつかない、トゲトゲのカッコイイ蛹である。
体長は3.5mm。左が頭である。
右端の黒い塊は、幼虫の殻。
トゲは腹部の左右から出ている。
トゲが分かり易いよう、斜めから。
何かの役に立っているとは思えないが、カッコイイ。
トゲを拡大すると、光を反射する白い管が見える。
気管である。
それぞれのトゲの先っぽに、気門が開口している。
この蛾は蛹で越冬するとのこと。
枯葉と共に地面に落ちたあと、
呼吸が、し易いとかあるのだろうか?
アチャコチャの向きから、じっくり見ていると、
おもしろいことに気が付いた。
この蛹、帯蛹(たいよう)なのである。
帯蛹というのは、アゲハチョウやモンシロチョウのように
胴回りに、着物の帯のごとく糸をまわして、
体を固定する方式の蛹のことを言う。
蛾のクセに、この子も糸をまわしていた。
蛾と蝶は、同じ鱗翅目に属するのだから、
似たような習性があってもオカシクはないよね。
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