旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

せまいながらも楽しい借家?

9月最後の日曜日。
お散歩コースの音もだいぶ変わってきた。

先週まで騒がしかったセミの声も、遠くの方でツクツクボウシとチッチゼミが1匹ずつ鳴いているだけとなった。
セミの声がしないと、山はずいぶん静かになるものだ。

でも、セミの声にかき消されていた、キリギリス・コオロギ系の鳴き声がするので、まったく静かというわけではない。

気温が以前より下がってきたせいか、クマスズムシが昼間でも鳴いているようになった。

樹木の枝が込み入った葉陰からも、「チン、チン、チン・・・・」と鳴く声がする。

カネタタキOrnebius kanetataki だ。

カネタタキは重なり合った葉の間や、蛾の幼虫の古巣に潜り込んでいるので、普通、姿を見ることはない。

でも、たまたま見つけたのが、こんなところ。

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たぶん、ハエトリグモの古巣だと思う。

薄く張った糸の膜を通して、カネタタキの夫婦が丸見えでした。
何かで囲まれていればいいのか、明るくてもあまり気にしているようには見えない。
じっと見ていると、♂が鳴きだした。

なんだか、仲むつまじい感じ。
右がお父さんで、左がお母さん。

カネタタキの♂の翅はとても短い。(写真の焦げ茶色の部分)
そのため、こんな狭い場所でも、翅を立てて鳴くことが出来る。

下の写真は鳴いているところ。

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上の写真と、ほとんど変わらないですね。