ジガバチ母さん奮戦中
世の中夏休みである。
駅前の自転車置き場も、いつもより少し台数が少なくなった。
休みの人たちがウラヤマシイ
先日の連休中の写真イッキ出し。
ヤマウルシに食痕が。
そっと葉っぱをめくると、
いたいた、ビザールな幼虫。
シロモンフサヤガPhalga clarirena の幼虫。
以前にも紹介したが、お気に入りの幼虫なので、何回も貼るのである。
(過去記事は
など)
昨年飼育して、逃がした分の子孫かな?
などと思うのは、ご都合主義の自己満足。
ジガバチの一種が、巨大な獲物に四苦八苦。
重くて動かないのを、いもむしが抵抗していると勘違いしたのか、針を刺して麻酔する行動をしきりにしていた。
ジガバチの名前は、
ミカドジガバチHoplammorphila aemulansである。
獲物のいもむしも判る。
クロシタシャチホコMesophalera sigmata の幼虫だ。
この幼虫、私は初見である。
私を差し置いて、先に見つけるとは、
子孫を残そうとするハチの探索能力はエライものである。
ジガバチ類は土や種類によっては朽ち木に穴を掘り、麻酔した獲物のいもむしを運び込んで卵を生む。
殺さずに麻酔するのがキモ。
生まれてきた子供が、新鮮な餌にありつける。と言う算段である。
産卵したあと穴は埋め戻すのだが、土を押し固めるときに力を込めるためか、胸の筋肉をふるわせて、「ジガ、ジガ」と、言う音を出す。
昔の人はこれを、「似我、似我」と聞きなして、「我に似よ。我に似よ。」とおまじないをかけていると、思ったそうだ。
ハチが蛾のいもむしを埋めるとハチに変身。
あら不思議。
昔の人は、感受性豊かである。
私が以前聞いたときには、「ジー、ジー、ジッ」としか聞こえなかった。