地味ッッ!・・・・・カタツムリトビケラの成虫
空梅雨だね~。と思っていたら、日曜日に限って神戸は雨であった。
とりあえず、休みの日は「緑」を見ないとオカシクなるので、雨だろうが何だろうが、いつものお散歩コースへ行ってきた。(田舎育ちはこんなところが不便である。)
が、予想通り、あまり収穫もなかったので、以前拙ブログで紹介したカタツムリトビケラのところに寄ってみた。
水生昆虫の図鑑によると、カタツムリトビケラの成虫は6~7月に出るそうだ。
しかし、野外で小さなトビケラを見つけても、私には分類できない。
なので、成熟した巣を持って帰って羽化させよう。という算段である。
流れに顔を出す石の、水面あたり。
おお~
ついてるついてる。
小さな2mm前後のカタツムリ型の巣がイッパイ。
普段はヤドカリのように歩き回っているが、蛹になるときは、こんなふうに石に固着する。
これを10個ばかし、はがして持ち帰った。
その日の晩、もう羽化した個体がいた。
バッチグー(死語)の採集タイミングである。
カタツムリトビケラHelicopsyche yamadai 成虫
う~~ん、地味である。
光のあて方で、うっすら紫がかっているように見える。
肉眼では、蛾だかなんだかヨクわからない。
展翅標本作ってみた。
カタツムリトビケラHelicopsyche yamadai 成虫 展翅標本
下端スケール;1mm
こうしてみると、鱗粉がなく、毛だけが生えているので、トビケラだとわかる。
やっつけでスケッチした、翅脈図
40倍程度の拡大率でスケッチしたので、薄い脈が抜けてるかも?
後翅がバターナイフ型で前縁基方に小さなトゲの列がある。
結論。
カタツムリトビケラの魅力はやっぱり幼虫の巣の形ですな。
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