旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

孫太郎虫の仲間

日曜日は、ぽかぽか天気で暑いくらい。

お散歩コースにある、チイサナ水場に行ってみた。

石をどけると、、、、、

でで~~ん。
5cmほどの怖そうな虫がいた。

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ヤマトクロスジヘビトンボ Parachauliodes japonicus の幼虫

ここには魚がいないので、この水場では、オニヤンマのヤゴに次ぐ最大級の捕食者である。

「日本産水生昆虫(東海大学出版会)」によると、クロスジヘビトンボ属でここいらでいそうなのは、ヤマトクロスジヘビトンボとタイリククロスジヘビトンボの2種。
幼虫での区別は、腹端部の呼吸管の形状と、頭部にある頭楯(とうじゅん)の色彩で区別できるそうだ。

頭楯が白色・・・・・・ヤマトクロスジヘビトンボ
頭楯が黒褐色・・・・タイリククロスジヘビトンボ

頭楯は、写真矢印のところ。
白色なので、ヤマトクロスジヘビトンボである。

孫太郎虫というのは、疳の虫の薬として有名なヘビトンボの幼虫のことである。
ヤマトクロスジヘビトンボも、本家ヘビトンボも同じヘビトンボ科の虫ではあるが、腹部に並ぶ突起(鰓)が総状腮になるのが、本家ヘビトンボを含むヘビトンボ亜科の特徴である。
クロスジヘビトンボ亜科では総状にならず、単純である。

どちらにしても不用意にさわると、ヘビのように体をくねらせて噛みついてくるので注意が必要だ。

成虫については、拙ブログでは一昨年チラリと紹介している。
該当記事はこちら→

insectmoth.hatenablog.com