触角みたい・・・・・ウデナガダニ
日曜日、神戸の午前中はなぜか大雪。
ミニ雪だるまを作って、そそくさと帰ってきた。
例によって腐葉土を一掴み。
現地で虫は雪の上を歩くユスリカの♀のみ。
途中は端折って、前脚第1付節が前脚脛節より短いので、エリユスリカ亜科のどれかであるのは判る。
以前、せめて属まで分類しようと試みたが、くじけてしまった。
今度♂を採ってもう一度挑戦しよう。
で、今日はダニでも貼っておきます。
腐葉土の中を、テケテケ走り回っていたダニ。
ウデナガダニの1種。Podocinum sp.
見た目そのまんまの名前である。
以前紹介したササラダニの仲間とは違って、
トゲダニ亜目(ヤドリダニ亜目or 中気門亜目)Gamasidaに属する。
ササラダニのように腐植を食べる平和主義者と違って、捕食性の種類が多いせいか動きが速い。
トゲダニの仲間はやたらに似通った種類が多いので、おいそれと分類できるものではない。
のだが、このウデナガダニだけは、胴長の2倍以上ある第1脚という特徴によって、容易に他と区別できるそうである。
脚だけど、昆虫の触角のようにあちこち振り回して、あたりをうかがいながら歩き回っている。実際、触角のような役割があるんでしょうね。
図鑑メモ(日本産土壌動物1999)
日本産ウデナガダニ科Podocinidaeは、ウデナガダニ属Podocinum1属のみ。
ウデナガダニ属は日本で5種が記録されている。
日本に広く分布するが、個体数は少ない。
(そりゃ、捕食性だから少ないだろう。←独り言ツッコミ)