旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ちょっと前のアオシャク

これは、しばらく前の雨の日曜日(6/29)のお話。

長靴はいて、お散歩コースへ。

クズの葉裏で羽化したてのようなピカピカの蛾が雨宿り。

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ギンスジアオシャクComibaena argentataria

こいつの幼虫は薄茶色のじみなシャクトリムシなのであるが、習性が少し変わっている。
お散歩コースでは、クサイチゴなどで見つかるが、葉っぱのかけらを身にまとってゴミの振りをするのである。

下の写真は、そのまた2週間前(6/15)。

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ギンスジアオシャクの幼虫。

こんな感じで葉裏にぶら下がっているので、知らなければ虫とは思えないだろう。


もう1匹見つけた方は葉っぱがチョイ少なめで、ややシャクトリムシの片鱗が残っていた。

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おしり(?)からの画像

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なんちゅうか、燃え上がってる感じ?

飼育すると、幼虫のまとっていた葉っぱの中でそのまま蛹化し、

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10日程でギンスジアオシャクが羽化してきた。

以前、イッカク通信発行所のブログ 「自然観察な日々」で「ゴミ背負いアオシャク」としてコナラに付くクロモンアオシャクの幼虫が紹介されていて、私も見たいなぁ。と思っていたのだ。

私の見たのは別の種だが、同属だけあって、同じような習性を持っているようだ。
この2種は互いによく似ているが、食草が異なるので、何の植物に付いていたかが判れば、幼虫でもあたりをつけることができる。

このシャクトリムシは、2個体見つけて持ち帰ったのだが、
もうひとりのお方は、ある日、コマユバチの繭に包まれていた。

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が~~~ん。

この木遁(葉遁か?)の術、万能ではなかったのね。