X・・・ぺけぽん目立ちすぎ
先週も今週も日曜日は雨である。
山から望む神戸空港。
見えない。。。。
ひ~
ひ~~~
そんなもやの中、ヤマハゼ(と思われる)の葉っぱに不思議なX字紋が。
Xの中心には糸でつづったポケットに蛹が収まっていた。
このような不思議な装飾をほどこす蛾には
ウスイロカギバとギンモンカギバが知られている。
このヤマハゼの樹では、昨年ギンモンカギバの幼虫を見つけている。
(拙ブログ過去記事参照;↓ )
と言うことで、おそらくこの蛹も
ギンモンカギバCallidrepana patrana と思われる。
手持ちの図鑑では、ウスイロカギバの蛹には「中胸の背面に黄白紋が明瞭に現れる」とある。
写真の蛹にはそんな紋は無いので、この点からもギンモンカギバだと思う。
さて、図鑑に書いてあったのだが、このX字紋は幼虫がつけた「咬みきず」であると書いてある。
いつも参考にしている有用な図鑑ではあるが、この点だけはちょっと疑問。
と言うのは、この日、同種の幼虫をヌルデで見つけて連れ帰ったのであるが、翌日飼育ケースの隅の、葉のないところで蛹化した。
なのに、あるのである。
X字紋が。
拡大してみると、
糸をクリクリと8の字に吐いた跡とは別に、黒っぽい液体がこびりついたような痕跡がある。
ここからは想像だが、糸を出しながら、口から何かを吐き戻しているのだと思う。(糸を出すのは、吐糸管という口のすぐ後ろにある器官からだします。モスラみたいに口から飛ばしたりはしません。拙アルバム参照)
ギンモンカギバくん、不思議なことをするものだが、何かの役に立つのだろうか?
例えば、寄生バチが寄ってこないとか、アリが逃げていくとか、、、
せっかく幼虫時代を鳥うんちの振りして難を逃れてきたのに、蛹になったとたんに、「ここにいます!」とばかりにペケポンマークを作ることはないのに。と思う。
やっぱり何か役割があるのでしょうね。