奇天烈(きてれつ)を、いもむしに例えると・・・・・
昨日、飼育していたいもむしが羽化した。
シャチホコガStauropus fagi persimilis
地味~~な蛾である。
しかし、この幼虫が非常に変わった形態をしている。
ときおりネット上の掲示板で「地球外生命体を見つけました。」などと言って紹介されたりする。
シャチホコガの幼虫(亜終齢)
横顔は面長で、ちょっとエイリアン的?
名前通り、鯱(しゃちほこ)のポーズを決めている。
ただ、脅かすと脅し返されます。
実際に血を吸ったりはしませんが、、、、、
一番の特徴は、やはり本来短い胸脚のうち中脚と後脚が伸長し、ワキャワキャするところだろうか。
腹部の背面はギザギザしているし、腹部後半は扁平にひろがり、おしりの先っちょには角がピコピコうごいている。
この角は、尾脚が変形したものだ。
シャチホコガの仲間にはこのように尾脚が変形したものが多く、以前紹介したムラサキシャチホコなどはムニューッと伸び縮みさせることができる。(該当記事はコチラ)
恒例のおしり画像。
反っくり返っているところを後から。
何だかよく判らない物体である。
5月18日、山から帰ってきたときに、ふと肩を見るとたまたま乗っていた若齢幼虫。
私はラッキーとばかりに飼育したが、
嫌いな人なら、心臓停止間違いなしである。
同一個体の、採集時と終齢幼虫を並べた画像。
小さいうちから、ヘンチクリンないもむしである。
パーツは普通のいもむしと同じなのに、よくこれだけ変な形に変われるものだ。