冬越し虫 2題
ここのところ、ずっと冬らしい天気が続いている。
神戸でも、休みになると雪がちらついています。
積もる程ではないのですが、寒いです。
そんな天気ではハエも飛んでいないので、いろいろとのぞき込んだりひっくり返したりしながら散歩しています。
シロダモの葉っぱにあった、クモの古巣。
のぞき込んで見ると、、、、、
ツヤアオカメムシGlaucias subpunctatusが冬越し中。もっと暖かいところを探せばいいのに、、、、、
すみっこにはヒメヨコバイも避難中。(矢印のとこ、写真を拡大して初めて気がついた。)
谷間の斜面のコケ。
こういうところならコケごと持って帰らなくても、下に網を受けておいてコケを手でなでて落ちてきたゴミを持って帰るだけでよい。
う~~サブサブ。あとは、おこたでゴミを見る。
虫眼鏡の下で見つけたのは、テントウムシのような甲虫。
シルエットはだるまさんのよう。
保育社の甲虫図鑑(II)で調べると、
シコクチビマルトゲムシSimplocaria shikokensisの1種のようだ。
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2015年2月7日追記
現在、本種は Horiella 属に移され、日本産本属は12種記載されてます。
なので、画像の種はシコクチビマルトゲムシではなくなりました。
参考記事-->「消去法でいくと・・・」
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2019年1月5日追記
この虫は昨年追加採集した個体を元に新種記載していただきました。
コウベチビマルトゲムシ Simplocaria yamashitai Ohtsuka et Yoshitomi, 2018
Elytra,Tokyou,New Series,8(2)
本記事の個体はパラタイプ標本になります。
標本はすべて愛媛大。個人で持っててもしょうがないしね。
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この子は、マルトゲムシ科Byrrhidaeと言う小さなグループの1種だ。
コケや石の下で見つかるそうで、コケに関係が深そうなムシだ。
この種類も、コケグンバイ同様、後翅が退化して飛べないそうだ。
将来細分化されるのだろうか?