旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

美食家のいもむし

お散歩コースの途中には、ヤブツバキがあり今が盛りである。
その花を見ていくと、穴のあいたつぼみがいくつかありました。
そのつぼみを切り開いてみると、中にはいもむしさんが、、、、
帰って図鑑で調べてみると、以下の種類のようです。

スギタニモンキリガSugitania lepida

農業上はツバキハナムシと呼ばれて嫌われているそうです。
まぁ、山のツバキを食べる分には皆気にしていないようですが。
とにかく、ツバキの開花期に花の芯だけを食べて、あとは土に潜って幼虫のまま何も食べずに過ごし、秋おそくに蛾になって、ツバキに卵を産むそうだ。
何とも贅沢というか、わがままというか、がまんづよい虫である。

注1:ツバキの花を食べる蛾は他にも、ノコメトガリキリガがいて、おもにモモ・ナシ・リンゴなどの花を食べるため、モモノハナムシと呼ばれているそうだ。よく似た幼虫だが、前胸の背盾に1対の白い亜背線が目立つので区別できそうである。
注2:スギタニモンキリガは1種類と思われていたが、最近3種類いることがわかり、スミレモンキリガとヤマノモンキリガというそっくりさんがいるそうだ。ただ、昨年ここらで見かけた親は、スギタニモンキリガだけなので、写真の幼虫もおそらくスギタニモンキリガだと思ってます。
一応いくつか飼育してますので、秋になって間違いが判明したら報告します。(気の長い話ですが、秋になるまで羽化しないので致し方ありません。)

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