コケ食い虫
谷あいに倒れているクヌギに腰掛けて何気なくかたわらを見ると、2cm弱のシャクトリムシを発見。
シャクガの仲間かと思ったが、どうも腹脚が2対あるようだ(写真の黄矢印、ちなみに赤矢印は尾脚)。
シャクガの幼虫は、いわゆるシャクトリムシで腹脚は1対だけしかなく英語でルーパーと呼ぶが、この子のようなシャクトリムシ型で腹脚が2対以上あるものをセミルーパーと呼ぶ。
で、手持ちの図鑑で調べてみると、どうやら
カバイロシマコヤガCorgatha argillacea のようだ。
背中の恐竜のひれみたいなのは、まわりのコケ(地衣類)をかじってつけたもので、本体はつるんとした円筒形なのだそうだ。動いていなかったら見つけられなかっただろう。い~仕事してますね~。
これとよく似たものにシラホシコヤガというのがいるが、うす緑色のコケをまとっているので区別できるようだ。