旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

鉄壁の防御・・・じゃなかった

雨の土曜日。いつもはハイキングの方と何十人とすれ違う山道も閑散としており、誰もいない。
そんな中で見かけたのは、
イラガMonema flavescensのマユ。
ご存じの方も多いと思うが、とても硬い。短軸方向で6.4kg,長軸方向で7.7kgの重量に耐えるそうである。(「イラガのマユのなぞ」より引用)
こんな硬いマユに寄生するのが、
イラガセイボウPraestochrysis shanghaiensisと言う金緑色に輝くタマムシ色のハチである。
写真のマユにも寄生されたあとがあった。(矢印)
本で読んだ話では、母バチは口でかじって穴を開け、産卵した後かじりかすで穴をふさぐそうである。
イラガが自身の防御のために作ったマユを、ハチがそのまま利用する・・・うまく考えたものだ。

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