旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

マダラオオフンコバエ

昨年の秋、人の通らないコースを歩いた時、 ジョロウグモのジャマな巣を棒でくるくる巻き取りながら歩いたら、 握りこぶし二つ分くらいの塊になった。 クモの糸って確かアミノ酸かタンパク質が主成分だったよな? 虫の死骸や枯れ葉も巻き込まれているし、案…

お散歩コースのハラブトハナアブ

日本昆虫分類学会会報Vol.21,N0.2 に日本産ハラブトハナアブ属の総説「Revision of the Flower Fly Genus Mallota Meigen, 1822 (Diptera:Syrphidae) from Japan」が出たので手持ちの標本を見てみた。 この属は近縁種がそっくりなのが多くて素人が近づいては…

垣根付きの繭

元旦早々に飼育ケースの蛾が羽化した。 スカシコケガ Nudaria ranruna 幼虫は昨年の暮れ、金網の枠に止まっていた。 スカシコケガ Nudaria ranruna の終齢幼虫。2015.XII.20 体長は13mm前後だったと思う。薄緑色のきれいな幼虫。 採集時点では、毛虫、背腺がない、…

あけましておめでとうございます。

年賀状は前回の使い回し。。。 今年の干支はサルですが、蛾の仲間でサルが付くのは、、、 サルトリイバラシロハモグリ Proleucoptera smilactis 目盛りは1mm。縁毛が擦れ気味の標本。 ハモグリガ科 Lyonetiidae の小さな蛾。 ハモグリガ科は触角基節が拡がり、…

今年もお付き合いありがとうございました。

大晦日である。 ご訪問されている皆様、 今年も一年間お付き合い、ありがとうございました。 来年も拙ブログをよろしくお願いいたします。 先週、久しぶりに樹皮捲りをして見つけたクモ。 アシヨレグモ Weintrauboa contortipes ♂ 脚を拡げると2cmあるが、…

隙間の生き物

山すそのお寺の脇にある、雨ざらしの廃材置き場。 そこにある朽ちた板を 何気なく捲ってみると、ぺたんこの幼虫が隠れていた。 挟まったからぺたんこではなく、元からこんな体形。 1匹持ち帰って拡大。 アカハネムシ科の幼虫。 成虫は5月頃見られる。 甲虫…

ムシバミコガネグモ♀

ちょっと前にコガタコガネグモの♀を貼りましたが、 この日曜日によく似たムシバミコガネグモを見かけたので 区別点のキモの外雌器を貼っておきます。 日曜日(12/13)に隠れ帯のある巣を見つけてスマホで撮影。 ムシバミコガネグモ Argiope aetheroides 以前記…

アカスジナガムクゲキスイの幼虫かも?

11月のはじめ、笹を刈って谷筋の木陰に束ねておいた。 ひと月たったので何か増えてるかもしれない。 ネタがないのでその笹束をビニールシートの上で叩いて見た。 といっても何回かやっているので見つかる虫も いつものメンバーである。 その中にワラジムシの…

金庫破りみたいな?(ただし中から)

しばらく前ヨモギを綴っていたいもむしを持ち帰った。 たぶん何でも食べるチャノコカクモンハマキ辺りだと思う。 ある日その容器に小さなハチがいた。 こんなの。 アブラバチ亜科Aphiniinaeの1種。 最初、いもむしに寄生するハチ?と思ったが、 それにして…

ハバチの1種。(属まではなんとかなった~)

11月22日、お散歩コースでもようやくフユシャク1号のクロスジフユエダシャク確認。 例年より早め? ちなみに他の年の初見日は 2014年は11/24。 2013年は12/1。 2012年は12/1。 2011年は12/4。 日曜散歩の結果だから、誤差範囲か。 例年通りと言った感じのようだ…

げんせいの仲間

げんせいと言うのは漢方薬に使われる有毒の昆虫である。 その仲間が近所にいた。 11月の8日に見かけたヘンチクリンな虫。 鳥にでも襲われたのか、あちこちちぎれて虫の息みたいな感じ。 お散歩コースでは初見のグループである。 ツチハンミョウって河川敷とか開…

エゾギクキンウワバの蛹。

10月下旬にチヂミザサの穂に作られていた繭。 中身はまだ前蛹状態の幼虫。 今週早々に羽化した。 エゾギクキンウワバ Ctenoplusia albostriata だった。 本種は毎年南方から長距離移動するようであり、特定のステージでの越冬習性が無いようで、変な時期に成虫…

ハエ2種

今週は見たハエを貼るだけ。 10月25日、湿った谷筋をスイーピングしたら、大量の黒いツヤホソバエに混じって 1個体だけいた黄色いツヤホソバエ。 インドツヤホソバエ Sepsis indica ツヤホソバエ科は♂の前脚腿節に特徴的な突起やトゲが生えており 種によっ…

ノコギリハリアリ

ネタになる虫が少ない季節となってきました。 日曜日に持ち帰った腐葉土中の小虫に頼る。 洗濯ネット(過去記事)で篩った腐葉土に1匹だけいたアリ。 ノコギリハリアリ Amblyopone Stigmatomma silvestrii 2016.12.20注) 博多権三さまより、ノコギリハリアリ…

ウスキツバメエダシャクの卵

日曜日に見かけたウスキツバメエダシャク Ourapteryx nivea 普通種だけどなんとなく拉致してしまった。 同属の近縁種にフトスジツバメエダシャクやシロツバメエダシャクがいる。 シロツバメエダシャクはさざ波模様が外側にしか現れないので区別できる。 フト…

手持ちの材料で何かやってみよう

と言うことで、、、 棚の奥で眠っていたキイロスズメバチの巣板でトラップをかけてみることにした。 巣板は以前記事にしたオオスズメバチに襲われてもぬけの殻になったもの。 こんな変なものを誘引剤に使ってトラップをかける人はいないだろうから変なものが…

ハスオビヒメハマキ

今週は日曜日に採集したミクロ(←小蛾類のことね)を貼っておしまい。 こんなの。 ハスオビヒメハマキ Sorolopha sphaerocopa ハマキガ科Tortricidae のヒメハマキガ亜科Olethreutinae に属す。 ヒメハマキガ亜科は殆どの種類が前翅前縁にギザギザの鋸目模様…

びいえる?のハナアブ

ネタが無いので夏に採った虫の話。 林の中の樹液近く、変な形の虫が飛んでいた。 止まったところを見てみるとハナアフが2匹重なっていただけと判った。 交尾中? お散歩ネットで無慈悲に採集。 雑虫の類いでも交尾中なら♂♀の対比が判るので積極的に採集する…

コガタコガネグモ♀

4連休。 ところがしばらく前からあったナゾの足の痛みが悪化して 初日の日曜日に思いついたトラップをなんとか設置したあとは 墓参りと休養で終わってしまった。。。 残りの人生少ないのに勿体ないことをしてしまった。 えーさて愚痴は置いといて、、、 その日…

コエビガラスズメの幼虫

いもむし分補給。 見つけた日にツイッターに貼りましたが、、、 私的初見のいもむしなのでブログにも。 日曜日、地面をもくもく歩いていたいもむし。 コエビガラスズメ Sphinx constricta 終齢幼虫 グラデーションのかかった紫と白の7本の斜条。 やや下向きの…

ヤマトアブ♀

雨続きでろくに虫が見られない。。。 今週も簡単に。 先々週、樹液にいたアブ。 ヤマトアブ Tabanus rufidens だと思う。 コクワのメスやヨツボシオオキスイも隠れてる。 アブだけお持ち帰り。 ヤマトアブ Tabanus rufidens ♀背面 ウシアブやヤマトアブは前翅…

アカテンクチバの幼虫

いもむし分追加 日曜日、クズの絡まるフェンスにいた幼虫。 アカテンクチバ Erygia apicalis 横から アカテンクチバ Erygia apicalis 第1と第2腹脚(黄色矢印)は小形。 ヤガ科のシタバガ亜科によく見られる特徴。 尾脚は後方に突き出す。 地味な色合いのいもむし…

オオシロモンノメイガの♂交尾器

今週の更新も超簡単。 日曜日に見かけた蛾。 葉裏に止まったところをカメラの液晶モニターを起こして撮影。 もちろん老眼鏡をかけながら。 オオシロモンノメイガ Chabula telphusalis 陰になって眠たい写真になっちゃった。 ストロボを光らせてみる。 オオシロモン…

二次元の寄り合い住宅

二次元と言ってもアニメとか漫画は出てこないので。。。 ネタが無いのでちょっと前の画像から。 昨年切り倒されたヤブニッケイから噴き出したひこばえ。 柔らかそうな葉っぱには絵描き虫がいっぱい。 葉っぱの表皮を残して葉肉だけを器用に喰い進む。 結果、…

スミスハキリバチの♂

お天気の日曜日(8/9)、ミカン類の花が咲いていた。 クマバチやらニホンミツバチやら何やら、 ハナバチ類がたくさん来ていた。 その中の1種。 ぱっと見ハキリバチ、花粉を貯めてないので♂みたい。 採集してみた。 スミスハキリバチ Megachile humilis の♂と…

捕食者の捕食者・・・スギハラベッコウ(スギハラクモバチ)

2週前の日曜日(7/26)に見かけたハチ。 なかなか大型でカッコイイ。 スギハラベッコウ(スギハラクモバチ) Leptodialepis sugiharai セグロアシナガバチより一回り大きいくらい。 顔面の黄色が目立つ種類である。 このときはガサゴソと草間を探索しながら何処…

ヒロクチバエ科の1種あらため、キマダラヒロクチバエの1種

2019年6月26日追記新しい方のブログでコレの近縁種の記事を書いたら↓ imomushiunti.blogspot.com 市毛先生からのコメントでこちらにも和名を付けたと情報を戴いた。 「キマダラヒロクチバエ Neohemigaster sp. 1, Kusama et Tamaki, 2004 (near N. rectiven…

「ずかん 虫の巣」

小さな写真を提供しただけなのに献本して戴いたので宣伝しておきます。 「ずかん 虫の巣」技術評論社発行 編集は株式会社ネイチャー&サイエンス 紙だけでなく上のリンク先やアマゾンではKindle版の電子書籍もある。 昆虫写真は一線で活躍されている昆虫写真…

クロギンスジトガリホソガ

今週は忙しかったので、見た虫貼るだけ。 クロギンスジトガリホソガ Ressia quercidentella 葉っぱの上を走りまわっていた。 この間の小蛾も本種もカザリバガ科。 この科の蛾はいつもくるくる走り回っている気がする。 ではまた

正月でもないのに出初め式、みたいなハチ

日曜日、目の前を丸っこいハチが飛んで 柵の向こうのキュウリの蔓に止まった。 ううう、遠い。 等倍でトリミング。 スジボソフトハナバチ Amegilla florea ♂ 和名は古い図鑑ではスジボソコシブトハナバチとされている。 新しい図鑑で改称されている。 例えば…