旧「いもむしうんちは雨の音」置き場

ブロガリサービス終了にともない、「いもむしうんちは雨の音」をこちらに保存しました。

ツノトンボ

お散歩コースのほんの少し開けたところにいた虫。
飛んでいるときはアキアカネかなんかかな?と思ったら違った。

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ツノトンボ Hybris subjacens
草原には普通のむし。

ただ、六甲山と海に挟まれた狭い平地に住宅がひしめいている神戸市では草原性の昆虫は比較的珍品である。
(北区と西区は別。)

ツノトンボの横顔。

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複眼に溝がある。
近縁のオオツノトンボにはこの溝が無い、と図鑑にある。

さて、フィルムケースに入れて帰ったら糞をしていた。

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ツノトンボは小昆虫を捕食する、と図鑑に書いてあるので
糞をつぶして光学顕微鏡で見てみた。

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何かの複眼のかけら。

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あとは多数の鱗粉。
小さな蛾を食べたようだ。

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濃いピンクの鱗粉が混じっている。

ここで見かける蛾の中でこんな鱗粉を持つのは、、、、

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アカマダラメイガとかかな?

ではまた

配色はチャドクガちっく

日曜日に見掛けた蛾。

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ウチムラサキヒメエダシャク Ninodes splendens

暑くって写真に身が入らない。。。
持ち帰って撮り直し。

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配色はチャドクガみたいだけど、ドクガ科みたいに翅を屋根型にしないで
平面に広げるので間違えたりはしない。

黒っぽい部分に銀色に光る帯があるので拡大して見た。

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白っぽい鱗粉がパーマをあてたみたいにカールしている。

鱗粉を曲面にすることでどこから見ても光を反射する仕組みらしい。

よくできてる。

ではまた

よく判らないヒメハマキ

梅雨の晴れ間の日曜日、というわけにはいかず、
梅雨らしい天気の日曜日。

家でジッとしていれる性分ではないのでお散歩に出る。
ササキリの赤ちゃんでも見れたらイイや、と思ったがハズレ。

地味なヒメハマキがいたので確保。

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前翅前縁にギザギザ模様があるのでヒメハマキガ亜科なのは確かだけれども、、、


翅を拡げた状態。

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展翅後の開張は14mm。

地色は焦げ茶色で黄土色の鱗粉を散らす。
外縁近くに鉛色の光沢がちらほら。

手持ちの図鑑類ではコレダ!というのが見つからなかった。
(あっても判らなかった?)

ではまた

ヒメコバチ科Eulophidae の1種 Apleurotropis sp.

6月上旬、ササの葉の葉潜り。

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ウスイロカザリバ Cosmopterix victor の葉潜りの中身が黒っぽくなっていた。
蛹化しているようなので持ち帰り。

薄皮を注意深く剥がして中を見ると、、、

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やっぱり蛹化していた。左側に終齢幼虫の脱皮殻がある。

ところが、1週間後。

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在り得ないところに大穴が開いていた。

寄生されてたか~

寄生蜂側面

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メタリックグリーンで脚は色白の美人さん。

寄生蜂背面

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途中の検索は置いといて、付節が4節とかの特徴からヒメコバチ科のよう。

そこでヒメコバチで検索すると、姫路のBABAさんや横浜のそらさん、明石のおちゃたてむしさんのブログ等で同一種と思われる美しい画像がいっぱい出てきた。

例えば、「ヒメコバチ科の一種(Apleurotropis sp.)
この記事では専門家の方から Apleurotropis 属は潜葉性の小蛾に寄生する。とご教示があったようで、生態面からもこちらの寄生蜂は Apleurotropis 属で間違いなさそうである。

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シャボン玉並みに薄いのか、虹様の構造色。

玉虫色の胸部

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玉虫色の顔

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ではまた